カンタータ『キリストは、死の絆につきたまえり』は、 バッハのカンタータの中でも特異な曲だと思います。 この曲はコラール変奏曲の形式の唯一のカンタータで、 しかも歌詞はすべてルターによるものです。 また、復活祭カンタータでありながら、 全体として、手放しの喜びではなく むしろ受難的な暗い色調が支配的になっています。