『イギリス組曲 第3番 ト短調』より第5曲 「Les agrements de la meme Sarabande」


~イギリス組曲について~
    「イギリス組曲」に関しての資料はほとんどありません。
    その為、この組曲の成立年代など、どうしても
    憶測の域でしかあり得ないのが現状のようです。
    ただ、題名はバッハの死後になってつけられたというのが、最近の
    有力な説になっています。
    フランス組曲と決定的に違うところは、各組曲ともアルマンドの前に
    プレリュードを置いている点です。
    このプレリュードは舞曲とは違った自由なスタイルで書かれていて、
    しかも規模が、かなり大きいのが特徴的です。

~イギリス組曲 第3番 ト短調について~
    プレリュードは200小節以上の長大なものになっています。
    また、サラバンド.2はサラバンド.1の装飾形ですが、
    この曲はバッハの作品のなかでも、不協和音の扱いなどの面で
    大変特異な曲になります。
    演奏上、非常に難しさを感じます。
    ガヴォットは第2ガヴォットの後ダカーポされ第1ガヴォットが、
    くり返されます。

     第 1曲 プレリュード
     第 2曲 アルマンド
     第 3曲 クーラント
     第 4曲 サラバンド
     第 5曲 装飾付きサラバンド
     第 6曲 ガヴォット.1
     第 7曲 ガヴォット.2及びガヴォット.1のダカーポ
     第 8曲 ジーグ