園長は プリヤンガニという 若く 美しい人だった 園庭は すべて 人の手で山の斜面を崩し 整地したという 今日は そこを さらに拡張することになった 空は 雲ひとつ ない 気温は40度近い |
ほんの少しの 粗末な道具で 斜面を崩し 台車で 土を運ぶ 汗が 流れ落ちる Tシャツから溢れ出した汗が 土に落ち そのまま しみ込んでいく 30分もしない内に 手の豆がつぶれる SVSのシャンテが 心配して 血の滲んだ 私の手を 看てくれる それでも スコップを ふりかざす なぜ こんなにまでするのか… わからない わからないが でも そうせざるを得ない そんな気持ちが どこかに あるようだ 8名ほどの園児と 何ひとつ 遊具のない幼稚園の庭に 大きな 井戸があった 覗き込んでみると はるか 下の方に キラキラした 透明な水が 見えた まるで この 子どもたちの 命そのもの の ような気がした |
(プリヤ幼稚園にて) |
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