アシックホール 39XX シリーズ (Ashwicke,Hall) |
1947年、オイルバーナー方式に改装された、珍しいロコである
数多いGWRの中で、これを発見した時は、本当に嬉しく、正我
が意を得た思い。石炭を使用しないSL作りに始終していたので、この機種なら ガス燃料で、存分に走れると思う時、他人にはわ からぬ楽しさがあった10年程前、日工大のイベントで、故渡辺精一先生に、お会した ことが、あった。丁度持参したパニアを整備している時、通りす がりの先生は、パニアに惹かれたのか、しゃがみこんで、話をさ れました。GWRのSLが主題でしたがパニアのリアタンクを 改造して石炭焚にする方法は、懇切詳細でし最後に一言『 汽車は石炭で走るんだよ』と。さすが斯界の大先達。
本機のオイル燃焼機が出現した頃、国鉄で、最強力機C62が試運転 を重ねていたが目新しい事項は、自動給炭装置でした。ガス併燃装置 は、まだまだ先のことでした。
このロコのシリーズは、39XXで、沢山は製造されず仕舞いのようでし た。キング級が最後迄石炭焚きであった事から、一時期の試作
かもしれない。試作といえば、キング、エドワード8世は流線型に改装さ れて人気を博したようでした。国鉄のC62と同じ発想でしょう。