2002年4月22日 筑波大学長 北原保雄 殿 筑波大学教職員組合つくば部会 部会長 斎藤静夫 要望書 全教員ポスト任期制導入問題について、下記の5項目について緊急に要望します。 (1)任期制の必要性とあり方については、各学系で十分に時間をかけて検討 すること。 (2)医療短期大学部(10月に4年制化)においては、教員の身分・労働条 件の確保の観点から、現在の検討状況について、下記の3点を明らかにするこ と。 @○ 医学3学系に吸収されるのかどうか A○ その場合の任期制の扱い方はどのようになるのか B○ また教育研究に独自に責任を持つ独自学系(看護医療学系など)創設の 考え方があるのかどうか (3)大学全体として任期制の方向性についての考えを明確にすること、およ び任期制を導入した学系での事例を明らかにすること。 (4)基礎医学系で同意書提出強要がなかったのかどうか、調査すること。 (5)事務局長は、再任手続きについて明らかにすること。 <理由と補足説明> 基礎医学系では、3月の臨時教員会議で素案決定時には、「任期付へ移る同 意書の提出は任意である」としていました。しかし、3月評議会で任期制導入 の規則改正後、学系長が午前1時まで教員の自宅に電話するなどの強い要請を 行い、そのもとで、一部を除くほとんどの教員が同意書を提出しました。さら に、学報で規則改正が公示されないうちに、4月1日付けで任期付任用が発令 されました。 2/21評議会中間報告では、現任者についても任期制に移行することが望まし いとあります。しかし、「同意書」を提出する教員について、講師から「任期 付講師」、助教授から「任期付助教授」、教授から「任期付教授」へ「任用換 え」発令をどのように進めるのか、その手続きについて緊急に明らかする必要 があります。また、再任の可否判断の学系での決め方、多数決か全員一致か、 否の場合の学長による解雇の方法など、手続きについて明らかにする必要があ ります。再任が否の場合に、本人が辞職願を提出することなく退職になるので あれば、任期付任用の同意書を提出することは、辞職願をあらかじめ提出して おくことを意味します。基礎医学系では、極めて短期間のうちに任期付任用が 発令されました。理解が不十分のまま任期付任用が行われると、争点が生じる ことも懸念されます。 |