≪ 1945〜69 70〜79 '80 '81 '82 '83 '84 '85 '86 '87 '88 '89 '90 '91 '92 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 '00 '01 2002 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10 '11 '12

今年は「FIFAワールドカップの日韓共同開催が行われるという歴史的な年に、バラエティに富んだ行事を通じ、新世紀における日韓友好ムードが飛躍的に高まり、両国のパートナーシップがより確固たるものになることを目指す」(在大韓民国日本国大使館 公報文化院)ための『日韓国民交流年』だそうです。

『韓日演劇交流の現住と未来』(2002/01/26)

社団法人韓国演劇協会と日本の「日韓演劇交流センター」は、日本と韓国それぞれの演劇交流センターの円滑な運営を模索するための話し合いを持った。日本ではすでに3年前から日韓演劇交流センターが稼動していたが、それに呼応する形での韓日演劇交流センターの立ち上げと運営を要請した。日本から演劇評論家の大笹吉雄と西堂行人が参加し、この間の日韓演劇交流に関する報告を行った。
EngekijinKaigi 主催:社団法人韓国演劇協会
会場:興士堂(大学路)

劇団「道化座」『幸福の条件』ソウル公演(2002/05/15-17)

神戸に本拠を置く劇団道化座が3回目のソウル公演を、世宗文化会館小ホールで行った。
doukeza_20020515

劇団「月光舎」『啼く月に思ふ』明洞倉庫劇場(2002/05/17-19)

劇団月光舎がソウルの明洞にある「倉庫劇場(チャンゴクッチャン)」で公演を行った。作・演出は小松杏里(こまつあんり)。明洞倉庫劇場は古くは三一路倉庫劇場(サミッロチャンゴクッチャン)と言い、ソウルの劇場の中では古参の小屋で、70年代に『赤いピーターの告白』(カフカ原作/チュ・ソンウン演出)の上演で名を上げた。
gekkosya gekkosya_B

「水原華城国際演劇祭」(2002/06/02-13)

京畿道水原市で開催される「水原華城(すうぉんふぁそん)国際演劇祭」に日本から「クナウカ」が『天守物語』で参加。

『その河をこえて、五月』2002年日韓国民交流年記念事業(2002/06/03-13)新国立劇場

青年団をひきいる平田オリザと韓国の金明和(キム・ミョンファ)、李炳T(イ・ビョンフン)とのコラボレーションによる作品を新国立劇場で上演した。韓国での上演は芸術の殿堂。作品に関する詳細はパンフレット裏面(190kb/JPG)を参照。
2002年4月2日付「京郷新聞」に『その河をこえて、五月』に出演する韓国の元老演劇人・故白星姫(ペク・ソンヒ。1925〜2016)へのインタビュー記事「白星姫・金星女、日の演劇舞台に主演でキャスティング」がある。
AcrossTheRiver 作:平田オリザ&金明和 / 演出:李炳T&平田オリザ
新国立劇場小劇場

「日韓舞台芸術コラボレーション・フェスティバル」PAC2002実行委員会

pac2002 韓国PAC2002実行委員会
組織委員長:クォン・オイル(劇団ソンヂャ代表)
事務局長:ファン・チョルヂェ(劇団ジョイフルシアター代表)
事務局担当:ノ・ヨンファ

●「古代の部」歌舞劇『風吹く島に花咲き薫る』(2002/06/01-02)
日韓舞台芸術コラボレーションにおける「古代の部」として上演された作品。作・演出は幸喜良秀で東京芸術劇場中ホールでの上演。(写真はパンフレットから)
pac2002_kaze

●「中世の部」『間(はざま)』
日韓舞台芸術コラボレーションにおける「中世の部」として企画・上演された作品。演出は演戯團コリペの代表李潤澤(イ・ユンテク)で、演出は
劇団新宿梁山泊の金遁進(キム・ドンヂン)。ソウルは貞洞の「セシル劇場」(2002/06/07-09)で上演し、東京は「俳優座劇場」(2002/07/20-22)で上演。詳しい情報は パンフレットの裏面を参照。
pac2002_hazama 脚本:李潤澤 / 演出:金遁進
総合制作:山崎靖明・金炳浩(キム・ビョンホ)
会場:セシル劇場(ソウル) / 俳優座劇場
日本:劇団影法師/新宿梁山泊/劇団1980
韓国:演戯團コリペ/ジョイフルシアター

●「現代の部」『海ゆかば』と『出撃』東崇アートセンター小劇場
日韓舞台芸術コラボレーションにおけるとして上演された作品。『海ゆかば』と『出撃』は、戦争という共通の主題で日韓の作家がそれぞれ戯曲を書き起こしたもの。ソウルは大学路の東崇アートセンター小劇場で、東京は池袋の東京芸術劇場小ホールで上演された。韓国語による詳しい作品説明はそれぞれの題名をクリックし、JPEGファイル(ZIP形式圧縮)をダウンロードして参照のこと。
『海ゆかば』(邦題は『水漬く屍』)
作演出:李ヘヂェ
東京:東京芸術劇場小ホール(2002/06/6-9)
ソウル:東崇アートセンタ小ホール(2002/06/14-16)

『出撃』
作:鐘下辰男/演出:鵜山仁
東京:東京芸術劇場小ホール(2002/06/14-16)
ソウル:東崇アートセンター小ホール(2002/06/19-21)

● 特別招待作品・韓日合作『玄海灘に咲いた梅の花』東京芸術劇場中ホール(6/21〜23)
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「第3回アジア演劇祭in関西」(2002/6/15-23)

3回めの「アジア演劇祭in関西」が大阪で開催され、韓国からはソウル市劇団が『譲寧大君』で参加。また付帯事業として「演劇会議」を開催、韓国からはソウル市劇団の李泰柱(イ・テヂュ)が参加した。個々の作品についてはチラシの裏面(210kB/JPEG)を参照(ただし中国からの参加作品は『去年冬天』に変更)。
主催:アジア演劇祭in関西実行委員会

「第4回春川(チュンチョン)国際演劇祭」(2002/07/24-29)

江原道春川市で春川国際演劇祭が開催され、 日本からは三重県桑名市に本拠を置く「劇団すがお」が『裸大名』『伊曾保鼠』で参加した。
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「第14回居昌(コチャン)国際演劇祭」居昌開催(2002/08/01-17)

第14回居昌(コチャン)国際演劇祭が開催され、日本からTOM企画が参加した。居昌演劇祭は慶尚南道の居昌郡にあるススンデという有名な観光地を舞台にまいとし開催されている。昨年は教科書問題の影響で日本からの参加者は無かった。
KIFT_2002.gif

「第14回春川(チュンチョン)国際人形劇祭」春川開催(2002/08/08-15)

今年で14回目を迎える春川国際人形劇際に、日本から 「人形劇団ダブダブ」 が『王様の耳はロバの耳』で参加した。 春川人形劇フェスは5年前、春川市の一角に客席数500の祝祭劇場や野外舞台"COCOBAU劇場"などを建設。 さながら小規模な遊園地のような雰囲気のなか、毎年祝祭を開催している。 今年の海外からの公式参加劇団はスペイン・香港・シンガポール・フランスから2個劇団とチェコ、そして日本から。
COCOBAU_2002

日・韓合同作品『家族の神話』アリスフェスティバル(2002/08/22-10/14)

アリスフェスティバルでの第6回「アジア小劇場ネットワーク東京公演」で、日韓合同作品『家族の神話』の上演を行った。鳳いく太の脚本を丹羽文夫(タイニイアリス主宰)と李東宰(イ・ドンヂェ:劇団チョヨン)が共同演出した作品(2002/9/3-5)。
02_AliceFes

『HEINER MULLER/THE WORLD』(2002/08/26-9/2)

かなざわ国際演劇祭でハイナー・ミュラーの『ハムレットマシーン』を主題にした演劇祭に、韓国から劇団滄波(チャンパ)が参加した。劇団滄波による『ハムレットマシーン』は演出に蔡昇勲(チェ・スンフン)、そして沈哲鍾(シム・チョルヂョン)ほかが出演。劇団滄波によるこの作品は1993年の初演以来何度も再演を繰り返しており、2000年3月の公演(蔡昇勲演出・沈哲鍾出演)に関する劇評(189kB/PDF)が韓国演劇2000年4月号に掲載された。
主催:かなざわ演劇人協会
後援:金沢市・金沢市文化創造財団等

劇団木花レパートリーカンパニー『I LOVE DMZ』(2002/09/04-9/08)

劇団木花(モックァ)レパートリーカンパニー(呉泰錫主催)が東京は駒場に本拠地を置く劇団青年団の「夏のサミット2002」に参加、DMZ(非武装地帯)を主題にした作品であるく『I LOVE DMZ』を上演した。
MokHwa_DMZ 青年団国際演劇交流プロジェクト2002「夏のサミット2002」
場所・期間:こまばアゴラ劇場(2002年9月4日から8日)
主催:青年団

チラシの裏面を表示(151kB/JPEG)

「第14回馬山国際演劇祭」馬山開催(2002/9/28〜10/13)

「第14回馬山(マサン)国際演劇祭」に日本から 「劇団すがお」 が『LAST DESIRE〜愛しのゴースト〜』で、 「劇団SAKURA前戦」 が『サンセットシンドローム 』で参加した。主催者側の案内によると、他にも「夢幻都市」と「内田るり茂」「おくだまさしマイム団」が参加したとなっている。

「第7回アジア一人劇祭」公州開催(2002/10/04-06)

第7回目の「アジア一人劇祭」を公州民俗劇博物館で開催。今回の主題は「アジアの音と動き」で、演劇のみではなくコンサートや舞踊なども含めた行事となった。日本からは高野昌昭(サウンドパフォーマンス)・飯田美千香(ひとり芝居)・石出卓也(舞踏)・黒田オサム(一人劇)・岡本芳一(一人劇)が参加した。
Asia Monodrama_2002 主催:アジア一人劇協会
場所:公州民俗劇博物館

「第1回韓国現代戯曲ドラマリーディング」東京開催(2002/10/11-13)

日韓演劇交流センターは2002年度事業として、韓国の現代戯曲のドラマリーディングを行った。今回選ばれた作品は劇団76(チリュク)の朴根亨(パク・クニョン)『代代孫孫(テデソンソン)』、゙廣華(チョ・グァンファ)『狂ったキス』、劇団コリペを主宰する李潤澤(イ・ユンテク)の『パボガクシ』、張鎭(チャン・ヂン)『無駄骨』、そして韓国芸術総合学校演劇院の院長を務める金光琳(キム・グァンニム)の『愛を探して』の5作品。詳しくはチラシの裏面(219kB/JPEG)を参照。なお韓国演劇2000年10月号に演劇評論家ペク・ヒョンミによる『代々孫孫』の劇評(282kB/PDF)が掲載されている。

また付帯事業として李潤澤によるワークショップと、「民主化以降の韓国若手劇作家の活躍と位置付け」というシンポジウムを行った。韓国からのシンポジウム参加者は劇団サヌリムの林英雄(イム・ヨンウン)と演劇評論家の金潤哲(キム・ユンチョル)で、日本側は大笹吉雄と石澤秀二が参加した。
Korean Drama Reading 2002 主催:日韓演劇交流センター
会場:ヴァーシティーホール(東京都杉並区)

国際演劇交流セミナー「新世代演劇の潮流」韓国特集(2002/10/14)

日本演出者協会の主催による国際演劇交流セミナーにおいて、韓国の若手劇作家・演出家である゙廣華(チョ・グァンファ)と朴根亨(パク・クニョン)を交えてシンポジウムを開催。
KokusaiEngekiKoryuSeminer 主催:日本演出者協会+日韓演劇交流センター
開催日時&場所:2002年10月14日/江古田ストアハウス

シアターZ『カシコギ』上演(2002/10/17)

シアターZが2002年にソウルのサヌリム小劇場で上演された趙昌仁(チョ・チャンイン)の作品『カシコギ』を上演。
TheatreZ_Kasikogi TheatreZ_Kasikogi 原作:趙昌仁(チョ・チャンイン)
台本・演出:国田実
日時・場所:劇場MOMO/2002年10月17日から20日
制作:シアターZ

「第4回フィジカルシアターフェスティバル」江古田ストアハウス(2002/11/19-25)

第4回目のフィジカルシアターフェスティバルは、舞台を東京は江古田(えごた)のストアハウスで開催。ロシア・台湾・韓国とマレーシアからと、日本は劇団解体社が参加。韓国はチェ・ホンドクの演出でイ・ソヨンとイ・ヨンヂョンの出演による作品『()Yesterday』を上演。
4th_PTF 第4回フィジカルシアターフェスティバル
開催期間:2002年11月19日から25日
開催場所:江古田ストアハウス
企画・主催:フィジカルシアターフェスティバル実行委員会

『はだしのゲン』(2002/11/21-24) 文化日報ホール

「2002年韓日国民交流の年」記念公演として木山事務所『はだしのゲン』をソウルの文化日報ホールで上演。2002年11月26日付「韓国日報」に作家へのインタビュー記事「極右主義者らの非難を覚悟で描いた/マンガ家の中沢氏」が掲載された。
gen20021121/Hadasi no Gen 公演主体:公演文化産業研究所&劇団カッカヂ
公演場所:文化日報ホール
「韓国演劇」の劇評原文を表示
「韓国演劇」劇評の訳文を表示

「韓日演劇交流セミナー」文芸振興院(2002/12/21)

ソウルは大学路の文化芸術振興院マロニエ美術館常設講座室において、韓日演劇交流協議会の主催による「韓日演劇交流セミナー」を開催。これにより日本側の日韓演劇交流センターに対応する組織として韓日演劇演劇交流協議会が正式発足したことになる。
KJ_EngekiSemi2002/KoreaJapan Theatrical Ex 韓国側組織名簿

<2002年の演劇交流で手許に資料のないもの>

以下は雑誌記事などで紹介されたが手許に資料の無いものです
○日「楽天団プロデュース」『居留地姉妹』(レパートリーシアターKAZE、3/19〜24)に韓国人女優羅自明(ナ・ヂャミョン)が出演
○日「劇団えりっこ」が『へそどろぼう』で「ソウル国際人形劇祭」に参加(5/24)
○韓「劇団ウナ(銀河)」が島根県「八雲国際演劇祭」に『サンシッキム』で参加。
○日「劇団クナウカ」が「水原演劇祭」で『天守物語』を上演(6/5〜6)
○韓国国立劇場の主催する海外優秀作招請公演で佐藤信『ふたごの星』を訪韓公演
○韓「独立劇場」の『チマ』日本公演
○日「パパ・タラフマラ」ソウル公演『Birds on Board』(2002/6/8-9)。
○韓「劇団青羽(チョンウ)」による『羅生門』の秋吉台国際芸術村公演。
○少年王者館の釜山アジア演劇祭への参加(9/15)

 ≪ 1945〜69 70〜79 '80 '81 '82 '83 '84 '85 '86 '87 '88 '89 '90 '91 '92 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 '00 '01 2002 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10 '11 '12
© 岡本昌己/OKAMOTO masami